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chikaku.jpg以前からウェブ連載されていたコラム「近くて遠いこの身体」が単行本化されるとのことで、とても楽しみにしていました。元ラグビー日本代表フルバックの平尾剛さんの著書です。

ご自身がプレーヤーとして19年間ラグビーにたずさわり、引退してからもなおスポーツ科学の見地から、さまざまな考察をされています。「考えに考え抜いて、それを忘れ、身体の感覚に委ねる」ということ。言葉にすれば簡単ですが、なかなかその境地にまでたどり着きません。でも、こうして平尾さんがご自身で経験されたことをふまえながら書かれた文章を読むと、「身体の中ではこんなことが起こっている・・・のかも?」ととても興味をそそられるのです。

身体を使う、スポーツをするということについて、選手や指導者の方はこういう目線も持つと視野が広がると思います!

近くて遠いこの身体 (amazonリンク)

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競技力を向上させる=いわゆる「上手くなる」ためには、普段の練習はもちろんですが、体力要素をしっかりと鍛えることも大切になってきます。練習「だけ」で上手くなるには時間がかかりすぎたり、遠回りになってしまったりするんですね。体力要素は大きく分けて8つに分類されます。

1)筋力(筋肉が発揮する力)、2)スピード(筋肉が力を発揮する速さ)、3)パワー(筋力×スピード、いわゆる瞬発力)、4)敏捷性(方向転換を伴う動きの調整力)、5)柔軟性(筋肉・腱等の柔らかさ、関節可動域の広さ)、6)バランス(自分の身体を支えるバランス感覚)、7)全身持久力(心肺機能の強化、スタミナ強化)、8)筋持久力(筋肉を継続的に動かす力)

こうした体力要素を一つ一つ重点的に強化することによって、全体のレベルアップを図ることが可能になってきます。結果的に「キツい」と感じるトレーニングかもしれませんが、今行っているトレーニングがどの要素を鍛えているのか理解しておくとキツいトレーニングも乗り越えられる・・・かも!ですね。

セルフコンディショニングのススメ 第109回 「体力要素をアップさせるための体づくり」

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冬の寒さが本格化し、乾燥して感染症に気をつけなければいけない季節となってきました。風邪やインフルエンザ、ウイルス性の胃腸炎などさまざまな感染症に対し、どうしたら予防できるのかということは誰しも気になるところですよね。

感染症対策としては「病原体」、「感染経路」、「個別要因」と大きく3つに分けて考えるとわかりやすいです。「病原体」から身を守るためには隔離や消毒など、「感染経路」についてはその経路を遮断するための手洗い・うがいの励行、「個別要因」としては免疫力を高めるための食事であったり、睡眠であったりといった具合です。

ちなみにこの記事を書いた後に、「感染症パニックを防げ!」という書籍を読みました。エボラ出血熱やデング熱、新型インフルエンザなど、対策がわからない、知らないというだけでパニックを引き起こさないように考えられたリスク・コミュニケーションという方法はとても参考になります。

セルフコンディショニングのススメ 第108回 「感染症対策と免疫力」

「感染症パニック」を防げ! リスク・コミュニケーション入門 (Amazon リンク)

enkai.jpg今月のオールアバウト記事は運動と免疫力について。「免疫力」っていったいどうしたら上がるんだろう? 運動すると風邪をひかないのかな? といった素朴な疑問から、すぐにでも取り入れたい生活習慣にいたるまで、出来ることから実践してもらえると嬉しいですね。私はあまり風邪をひかないほうだと思うのですが、よく食べ、よく話し、よく寝ることがいいのかなぁなんて思います。あ、あとオヤジギャグを言いまくっているのもきっと免疫力UPに役立っていると信じています!?

運動不足を解消して免疫力を上げよう!(オールアバウト「運動と健康」)

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オフシーズンに入り、ランニング量が増えると「陸上部みたい~」という声があちこちからチラホラと(野球部あるある)。そんな基礎体力作りの一つとして行われるランニングですが、「どうせやるなら音楽かけて楽しくやりたいです」という選手からの提案に、ランニングの時に音楽を流すのははたして効果があるのか!?調べてみました。

結論としては音楽があると確かに明るい気分になれるし、疲労感を軽減する効果もありそうですが、一方でランニングの感性が鈍るといったことも指摘されるようです。また電車などでよく見かけるヘッドホン、イヤホンを使って音楽を聴くことは時間、音量によっては「ヘッドホン難聴」といわれる症状をもたらすことについてもまとめておきました。マラソンレースでは音楽を聴いて走ることは「助力」となるためNGなんだそうです。いろいろと勉強になります。

セルフコンディショニングのススメ 第107回 「ランニングと音楽について考える」

106-1.jpg今回のセルフコンディショニングコラムは「パワーアップ」について。身体を大きくしたい、パワーをつけたいという話をよく聞きますが、パワーってどのようにしてつけるものでしょう?筋肉がつくと身体が重くなって動きにくくなるのでは?という不安を持つ選手がいるかもしれませんね。パワーは「力」×「スピード」のこと。やみくもにトレーニングを行うのではなく、力とともにスピードが発揮されるような動きを取り入れることで、パワーアップしていくんですね!

またケガをしない体づくりのためにはトレーニング、栄養、休養のバランスが大切です。食べること、寝ることもトレーニングのうちなのです。

セルフコンディショニングのススメ 第106回「パワーアップを目指すために」

sq1.jpg今月のオールアバウト記事は「基礎代謝もアップする!正しいスクワットの方法」について。スクワットって「ただしゃがみ込む運動でしょ?」と思っている人もいると思いますが、崩れたフォームで繰り返し運動をすると逆に膝や腰などを痛めてしまうことにもなりかねません。わかりやすいイメージとして私が説明するのは「和式トイレにスカートをまくってしゃがみ込む姿勢」。股関節がしっかり曲がって、太ももや足の筋肉をしっかり使って運動することが出来ます。たかがスクワット、されどスクワット。スクワット運動を日々継続して行うと、基礎代謝まで上がってしまうというから、やらない手はないですよね!!

基礎代謝もアップする!正しいスクワットの方法(オールアバウト「運動と健康」)

imura.jpg高校野球ドットコム内の「読書のススメ」というコーナーを企画して、さまざまな本を紹介してきましたが、ストックが底をついたのか?高校野球にたずさわる皆さんにオススメできる本にめぐりあわなかったのか?気がつけばずいぶんご無沙汰してしまいました。一番の原因は締切がないことにかまけていたワタシの怠慢でしょう・・・。

ということで今回はシンクロナイズドスイミングのコーチで、今年10年ぶりに全日本代表コーチに復帰された井村雅代さんの本を紹介しています。競技は違えど指導者としての芯の部分というのはみんな同じものがあると思うんですよね。もちろん選手たちには上手くなってもらいたい、競技でいい成績を取りたい、世界に通用するアスリートになって欲しいetc・・・。でも井村さんはきっぱり言いました。

スポーツのゴールはよい人間をつくること」

よい人間をつくることこそ指導者の使命。「今までやってきたことが間違いじゃなかった」と言えるように、だから成績を残したい、強くなりたいという井村さんの思いは本当に熱いです。また「叱る3点セット」はぜひ心にとめておきたいものですね。

読書のススメ 第28回「あなたが変わるまで、わたしはあきらめない」

あなたが変わるまで、わたしはあきらめない (Amazon リンク)

DSC_0329 (2).jpg今回のセルフコンディショニングコラムは「痛みとアドレナリン」について書きました。痛みも原因によって、冷やしたほうがいい場合、温めたほうがいい場合とさまざまです。そして「多少の痛みはアドレナリンでカバーします!」という仰天発言の真相?についても調べてみましたよ。やはりアドレナリンには痛みをコントロールする力がありそうですが・・・。

セルフコンディショニングのススメ 第105回「痛みとアドレナリン」

このコラムを書く前にちょうど同じようなことがありました。

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今月のオールアバウト記事は「本当に知ってる?有酸素運動の基本」という内容で書きました。どんな運動も酸素を取り込んで身体を動かす以上「有酸素」であるのは間違いないのですが、特に「ゆっくりと・長い時間・続ける」ことが出来るものを有酸素運動と呼んでいます。有酸素運動には身体を動かすことでもたらされるメリットがたくさんありますよ!!

本当に知ってる?有酸素運動の基本(オールアバウト「運動と健康」)

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